ソフィア・ファームコミュニティでの1週間
#00 はじめてのひこうき
#01 バイオダイナミック農法とは?
#02 牛という神聖な動物
北海道に行くことが決まって、密かに楽しみにしていたことが、飛行機に乗ることだった。
今までに行ったことのある一番遠い場所は、高校時代の修学旅行で行った京都・奈良、行きも帰りも新幹線。
ここ数年は1時間の車移動も疲れ果てるので、遠くにいくことはないと思っていた。
ところが人生は何がおこるかわからない。
「地球を癒す」というバイオダイナミック農法に興味が湧いて、その思いを表に出して見たらたくさんの方に応援していただけることになり、1週間後に始まる講座も見つかって、トントン拍子で事が進んだ。
長距離の移動はとても不安だったけれど、行きたい、行くしかない。
岩手から北海道に行くには、飛行機やフェリー、新幹線といった交通機関がある。
せっかくだから初めての飛行機に乗ってみようと仙台発のLCCを予約した。
当日、出発ロビーで待っていると、隣で3歳くらいの男の子とお母さんが同じ飛行機を待っていた。
男の子は「今日はなにー?じゃるー?あなー?」とお母さんに聞いている。「今日はピーチよ」とお母さん。おお、すごく年下の飛行機の先輩がここに。
動き出した飛行機が生き物のように感じられて、
離陸の時に心の中でがんばれ!と応援したり(ちょっと泣いた)、
この飛行機に乗っている人はみんな運命共同体か…落ちたらこの機体が墓標…
などと暗くなったり、広々とした景色をよく見ようと窓にかじりついていたら、新千歳空港に着いた時には、もうグラグラに酔っていた。
はじめてのひこうきは、(いろいろ)力が入りすぎた。

新千歳空港からは、高速バス「とかちミルキーライナー」に乗って帯広駅まで。
広々とした窓からは、もう紅葉のはじまった山々の風景がどんどん流れていく。
いたるところに見られる白樺の林と、山の緑のコントラストの美しさに息を呑む。木々が違う。日本ではないみたいだ。
調べてみるとなるほど、北海道の緯度は、南ヨーロッパとだいたい同じだそうだ。


帯広駅ではバスの待ち時間があったので、「十勝しんむら牧場」のソフトクリームを買って、外のベンチへ。
日が傾いて風も冷たかったけれど、ひと舐めしたらこれが目が覚めるようなおいしさ!
”北海道の人は毎日ふつうにおいしい牛乳飲んでるんだべなー”とうらやましくなる味だった。
帰路でも2つソフトクリームを食べたが、どれもすこしずつ風味が違って、素晴らしくおいしかった。

帯広駅から、路線バスに乗る。
このバスを降りた時には、ソフィアファームのある本別の町にいるのだ。
路線バスは、ずっと空いていた。
15時頃乗り込んで、下車まで2時間半あまり。
その間に窓から差す西日もだんだんと夕焼けてゆき、やがて日が落ちた。
部活帰りの制服姿の高校生が、買い物袋を下げたおばあさんが、このバスを生活の足にしている人々が、乗りこんでは降りていった。
旅した先のその土地で暮らしている人々にふれるとき、自分が日常を離れていることを実感する。
そして、”ここには帰る場所がない”ということが、自由さを裏づけてくれる。
夜半に目が覚めて外に出ると、月の光があたりを煌々と照らしている。
その中に1人立っているような澄んだ自由に着替えて、北海道での1週間がはじまった。
ソフィア・ファーム・コミュニティでの1週間
#00 はじめてのひこうき
#01 バイオダイナミック農法とは?
※2020年10月、コスミックライトセラピーオンラインサロン内のクラウドファンディングで支援していただき、北海道ソフィア・ファーム・コミュニティでの「秋のバイオダイナミック調剤講座」に参加してきました。 この記事のシリーズはその旅で学んだこと・感じたことをまとめたものです。貴重な経験をさせてくださったオーナーのMayumiさんとメンバーのみなさまに、心から感謝いたします。






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