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#01 バイオダイナミック農法とは?

今はまだ、わたし自身の言葉でバイオダイナミック農法を語ることは困難なので、様々なリソースを繋いでバイオダイナミックの全体を俯瞰してみたいと思います。

(バイオダイナミック農法とは)有機栽培の一種であり、農薬化学肥料を使わない。天体の動きとの調和、動物との共生、独自の調合剤の使用を特徴とする[1]

バイオダイナミック農法 – Wikipedia

バイオダナミック農法は、自然との創造的な対話と意識の発展へと私たちをみちびきます。
土地を観察し、感じ、耳をすませる事によって、私たちはユニークな農場有機体との密接な関係をひらいていけますし、わたしたちの知覚、反映、想像力を拡大させることができます。
バイオダイナミック農法は、固定されたレシピや処方箋ではありません。気づきをつちかうことで、その土地やより広い地域のダイナミクスを創造的に生かし、農場生命体の活気を最大限に引き出す能力が強化されます。


Biodynamic Principles and Practices – Biodynamic Association

海外のリソース

Biodynamic Association UKのYoutubeより
Biodynamic Gardening Club Video 01 – What is biodynamic gardening?

Youtubeで”Biodynamic”のキーワードを検索すると、たくさんの美しいビデオを見ることができます。
バイオダイナミックの日本での知名度はまだ低いですが、ヨーロッパ・アメリカなどではバイオダイナミック・ファームも多くあり、英語の情報にあたることが早道なようです。

Biodynamic Association
Biodynamic Association UK
こちらのバイオダイナミック・アソシエーションのwebは、写真や映像も豊富で見ているだけで楽しめます。オススメです。

調剤のはたらき

バイオダイナミクスは、あなたの足元の土壌を熟成させ、季節のサイクルや自然のリズムとふたたびつながるためのシンプルな方法を提示しています。
[中略]
最初は奇妙に思える方法もあるかもしれませんが、全体的に見ると、バイオダイナミクスはすでに有機栽培をしている多くの人に馴染みのある昔ながらの農業の価値観に基づいたとびきりのロジックを持っています – 健康的な土壌、自給自足、もらったものより多くのものを土に還すこと、自然に逆らうのではなく、自然と共に働くこと。
違いは、庭に活力をもたらす植物やミネラルをベースにした9種類のレメディを、バイオダイナミック農法では用いる点にあります。
何よりも、足元の自然のサイクルをつなげることで、何のコストもかからず、より良いガーデニングができるのです。

Monty Waldin 「BIODYNAMIC GARDENING」What is biodynamic gardening? p10

ここに書かれている9種類のレメディ(調剤)の中に、牛の角を材料として使うものがあります。
なぜ牛の角なのか?これがまた面白いのです。

牛の角は、その中に詰めた材料にフォースを受け取り、濃縮する特別な力があるとされる。
たくさんの胃袋を持つ牛は強力な消化力を持つが、そのエネルギーは角に阻害され体外に抜けることができず、角にエネルギーが集中しており、また角には宇宙のエネルギーを漏斗のように集める効果があるのだという。

バイオダイナミック農法 – 調合材  Wikipedia

このように、使われる材料の一つ一つに意味があり、それらを組み合わせることで土壌の力を高め、天体から受け取る力への感受性を高めるのがバイオダイナミックの調剤なのだと思います。
すべてが自然界にあるもので作られますので、人工的な角(かど)を感じません。そこがとても魅力的でした。

Demeter – 生産者団体と認証

Demeter International

バイオダイナミック農法を実践する生産者団体デメター[16](1924年設立)は、1946年に品質認証のための自主基準を作った。おそらくこれが、初めて作られた有機農産物の基準であるといわれている。

バイオダイナミック農法 – 団体と品質認証の基準 Wikipedia

オレンジのロゴが、Demeterのマーク。
Demeter(デメター)の基準も厳しい上に、その国の有機認証がまずは必要なのだそうです。

Demeterの2007年バージョンの”Principles”には、このような項目があります。

バイオダイナミックによる仕事とは、その人がバイオダイナミック的方法とその原則・目的にある本質的な性質と強く結ばれていることが必要となる。

この目的のためには、観察・思考・および認識を使って自然の織りなす過程の中に生きることが必要となる。

自然界にある繋がりへの理解を永遠に深めていくには、知識に基づく、絶え間のない努力によって可能となる。

Demeter International – Principles(2007)

このように精神的なことまで「原則」として盛り込まれている所に、並々ならぬものを感じました。
それは今この場所、この時間の世界だけではなくて、遠い未来までつなげていくためなのだと思います。
誰もこの世に永遠に生きていられるわけではないから、先達から受け取ったものをまた次の世代へと受け渡して行く。
自分がその目で見ることのない未来の景色を思いえがきながら、バイオダイナミック・ファーマーの人たちは仕事をしているのだろうと思います。

もともと持っていた能力を取り戻す

わたしたちだって元々持っていた能力を眠らせてしまっているから、月や星の影響もわからなくなっている。
だけど、元々はあったんです。
それを思い起こさせてくれる指針をくれたのがシュタイナー。

大地自身や植物だって、充ち満ちた生命力があったけれど、今はそれが失われて来てしまっているのを取り戻すための調剤なんですよね。
宇宙の力を入れるというのはそういうことで、地球だけで、私たちだけで完結しようと思ったら苦しくなる、狭い世界になってしまうけれど、もっと呼吸を、つながりを持ったら、もっと力をもらえる。

それがバイオダイナミックの農法のやり方であって、調剤の意味であって、そういうイメージを持って、そのエネルギーを大地に入れてほしい。

ソフィア・ファーム・コミュニティ キャンベルこのみさんの言葉 
秋のバイオダイナミック調剤講座2020にて

ソフィア・ファーム・コミュニティのこのみさんの、バイオダイナミック農家としての経験と実感に溢れたこのシンプルな言葉が響きました。

またこのみさんは、バイオダイナミック農法のイメージとして、
大地(地球)があり、宇宙がある。その間に人間や動植物が生きている。
人間は動植物とともに、失われたエネルギーを取り戻し、地球を進化させていく。
ということをおっしゃっていました。

「地球を癒す」ということは、「もともと持っていたエネルギーを取り戻す」ということではないかと思います。
新たに何かを付け加えるのではなく、余計なものは削ぎ落として本来の姿に戻っていく。
本来の姿というのはきっと、力強さに満ちて美しく、個性的でありながらそのすべてが調和した状態。人も動植物も、大地も。

そこに向かって行くバイオダイナミックの根底にあるのは、深い信頼なのだと思います。

#02へ続く


ソフィア・ファーム・コミュニティでの1週間

#00 はじめてのひこうき
#01 バイオダイナミック農法とは?


※2020年10月、コスミックライトセラピーオンラインサロン内のクラウドファンディングで支援していただき、北海道ソフィア・ファーム・コミュニティでの「秋のバイオダイナミック調剤講座」に参加してきました。 この記事のシリーズはその旅で学んだこと・感じたことをまとめたものです。貴重な経験をさせてくださったオーナーのMayumiさんとメンバーのみなさまに、心から感謝いたします。

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