庭先の桃の木に、分厚い氷が立てかけてあった。
この冬の寒さをあらためて思う。
ようやく雪が解けて、畑と久しぶりに会った、という感じ。
厳しかった今年の冬。
雪のおしりに踏んづけられて、
冬越しのにんにくも草たちも、
去年の野菜の残りも、
みんなペタリと地面にしがみついていたのが身体を起こし、
ふたたび育ちはじめている。
ふと、畑は劇場のようだなと思う。
太陽と月の下、土や微生物、虫や動物、そして草たちと野菜が織りなす物語。
わたしはといえば、一番下っ端の使いっ走りで、ヒイヒイ言いながらあちこち掃除や雑用に駆けずりまわっている。
それでもいつも、舞台袖という、一番近い場所からその営みを見せてもらうとき、やっぱりこの仕事はやめられないなぁと思う。
そして、今年も雑用係としてがんばろうとおもう。








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