
3月30日、じゃがいもの植え付けをする。
”メークイン”、”とうや”を3kgずつ。
植え付けから3ヵ月ほどで収穫できるじゃがいもは、初心者でも作りやすいとよく聞くけれど、
毎年、芽がでるまでに腐ったり、ネズミに種芋を、ニジュウヤホシテントウに葉を、できた芋をオケラに食べられ・・・と荒波にもまれる3ヶ月を過ごしている。
人参や大根などの他の根菜は問題ないのだけれど、じゃがいもだけはどうして?と思っていたところ、シュタイナーの「農業講座」で、宇宙的な力とじゃがいもについて書かれている部分を見つけた。
ある植物において、宇宙的な力を花や果実に完全には上昇させず、下部に留め、言わば茎や葉の形成を根に引き止めたいとする場合、どこに着目し、何をしたらよいのでしょうか。この場合、そうした植物を砂地に植えなくてはなりません。ケイ素質の土地では、宇宙的なものが地中に保持され、ほとんど捕まえられるからです。ジャガイモは芋なので、地中の芋の中に花形成の力を押しとどめなくてはなりませんし、葉や茎を形成する力を芋自体に保持しなくてはなりません。ジャガイモの芋は根ではなく、押しとどめられた茎です。ジャガイモは砂地以外では宇宙的な力を留めることができませんので、砂地に植えなくてはなりません。
シュタイナー「農業講座」森章吾訳 p.33
”ジャガイモは砂地に植えなくてはならない”とシュタイナーははっきり述べている。もうバッサリと。
動物や虫に食べられやすいことと、宇宙的な力を留めることができないことに関係があるかはわからないけれど、我が家の畑はもともとが田んぼなので、シュタイナー的にはじゃがいもの栽培には向いていないようだ。
元田んぼというのが関係しているらしいのだけれど、我が家の畑にはオケラが多い。
10年ほど前、祖父が慣行農法で育てたジャガイモはオケラに食べられて、かわいそうなほど穴ぼこだらけになってしまった。
わたしが畑を引き継ぎ、不耕起・無肥料で何とかうまくいき始めてからは、オケラに食べられることがめっきり少なくなった。オケラそのものが減ったのか、ただ食害が減ったのかはわからない。
”虫は肥料で肥大した部分を食べる”、という事を聞く。
肥料を使わずに育つジャガイモは、ある意味分相応に成長して、オケラに食べさせる部分をつくらないのかもしれない。
ジャガイモを穴だらけにされたうらみは忘れないが、オケラという生き物はとても面白い。
飛べる・泳げる・穴を掘る・何でも食べる、と何拍子もそろった万能選手だし土を掘った時に出会うと、捕まえてしばらく眺めてしまうほど顔もかわいいのだ。
この辺りではオケラの事を「たろむし(太郎虫)」と呼ぶ。亡くなった祖父は「たろむす、たろむす」とズーズー弁で呼んでいた。


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