今日は初めての、バイオダイナミック調剤(BC)散布。
雨水を溜めた容器に調剤を水に溶かすと、にわかに心拍数が上がり、鳥肌が立つ。
たしかにドキドキしていたけれど、私の想像や期待のもっと上から何かがやってきて、心拍数を上げているような。
水の中に渦(ヴォルテックス)を作っては壊す、ダイナミゼーション。
生み出す力も壊す力も、エネルギーとしては等しく同じものなのだ。
20分のダイナミゼーションの後、すぐに畑に散布をする。
たかきびの穂をバケツにつけて宙に差し出すと、大きな水滴が西日を受けてキラキラと光る。
畝の間を歩きながら、また鳥肌が立ち、心拍が上がり始める。
「この畑って、こんなに美しかっただろうか?」
西日が夕陽に変わる少し前の、光がまっすぐに差し込む、たしかに良い時間だった。
まだほとんど野菜の植えられていない、一面のオオイヌノフグリやヒメドリコソウ、菜の花たちが西陽をたっぷりと含んで、内側から光っているようだ。
なんだろう、この美しさは。
今、畑としてここにあるこの土地は、太古の昔はどのような姿だったのだろうか?
はじめて、そんなことを思った。
民家もなく道路も電線もなにもない、獣たちだけが闊歩していた時代。
もしかしたら土地が見ているその頃の夢を、一緒に見たのかもしれないとさえ思った。
この土地はこれまでずっとここにあったし、これからもあり続けるのだから、今のこの時もまたひとつの夢なのだ。
まるで魔法にかかったような時間だった。
本当に、あの時間はなんだったのだろう?
思い込みや期待を差し引いても、あれはやっぱり魔法だったな、と思う。




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